五反田。鳥茂。

五反田の名店。「鳥茂」。

早い時間に行くと混んでいるんだけど、この日はほぼ閉店間際。30分位の勝負で行ったんだけど、結局最後のお客さんになってしまった。

けど、店の人、ワケアリなおっさん達をほっとけなかったんでしょうな。「ゆっくり飲んで行ってくださいね。」って優しい言葉をかけてもらいました。

その割には沢山食べて飲んだんだけど、もつ焼きは美味いなぁ。五反田の某店よりもいいかも。雰囲気も良かったです。

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美味いもつ焼きと美味い焼酎。でもって暖かいおもてなし。本当に良い店です。

カウンターだけの店ですけど、人が沢山。時間帯を選んで行くとベストでしょう。

7 件のコメントがあります。 “五反田。鳥茂。

  1. はじめまして!
    いつも楽しく読ませてもらっています!
    鳥茂だぁ~
    懐かしいです!
    五反田勤務ではありますが、
    久しく行ってないです。
    5,6年行ってないなぁ~

  2. 初めまして。いつもお読みいただいているようで有り難うございます。
    僕は五反田はばんくらいしか行った事が無いので、今回、本当に良い店に巡り会う事ができました。また行ってみたいお店です。
    今後とも宜しくです。

  3. 題名 : 煮込み、もつ焼き、コップ酒
     にこみ、もつやき、コップ酒。
    場末飲み屋の定番である。今は昔、浅草でアルバイトをした。18才である。
     この時、煮込みというものを知った。大鍋で臓物を煮込む。石油缶のような入れ物にゴッポリ入っていて、業者が運んでくる。これを大鍋に継ぎ足し、継ぎ足ししながら煮込む、飲み屋である。
     何が云いたいのか。
    わしゃあ、18才の時から煮込みを知っとるでよ! ただ、それだけである。学生の時はカネがない。煮込みで一杯も贅沢だった。尤も、昼飯もケチった時代だから、酒などは、いはばハレの日の贅沢なのだ。
    それでも、若い血の騒ぎは時として鎮めようもない。家庭教師の帰りに荒くれた街に迷い混み、酔って正体がなくなり路上にほたり出されたこともある。
    わが青春はいつ顧みても、デカダンな匂いがしてほろ苦い。
     
     それで、煮込み、モツ焼き・・・である。
    五反田に、モツ焼きの旨い店がある。自分は一応、顔である。知って30年になる。
    とにかく旨い。どう、うまいかは説明のしようがない。煮込みとモツ焼きだけで、漬け物が出る。
     店は夫婦(今は親子二人)だけである。いきおいサッサとはいかない。余談だが、夫婦仲がいい。(今は過去形になった。合掌!)
    一時はひどく流行って、二階まで満員だったこともある。それがバブル崩壊以後、サッパリだった事もある。それが最近は戻している。
    換気装置など無頓着で、焼き始めると狭い店内がモウモウたる煙で充満する。だが、この煙に文句を云うヤツはいない。うまいものを喰いたいからだ。
     断っておこう。値段は決して安くない。つまり、喰いものが旨いという他は、見るべきものがないのだ。
    それで分かるだろう。バブル期の金満、成り上がり、でっち上げ文化の嵩上げ野郎には、その評価が分からないのだ。だから、一時サッパリだった。
     そう、一つだけ説明がもれた。ママさんがかわいい。
    顔立ち、背格好が小作りに出来ていて、けっこうな年齢のはずだが、今でも若く見える。
    実は、モツ焼きはこのママさんが焼く。亡くなった亭主のほうは飲んべえで、注文をいい加減に聞くから商売にならない。(という触れ込みだが、ホントのところは分からない)
    ・・この店、インターネットとかで、広告出すと流行ると思うけどなあ。・・・
    ・・いや、いいんです。うちは、二人でナントカやっていければ。・・・ 
    ああ、そうかい!せいぜい仲良くやりゃあいいさ。(チェッ!)
    どうも、この店に来ると飲み過ぎる。喰いものが旨いせいだけではないかも知れない。

  4. モリカンメールさん。初めまして。
    素晴らしいコメント有り難うございました。鳥茂の常連さんですかぁ。読んでいてモリカンメールさんと鳥茂の雰囲気が伝わってきました。
    この時に行ったときは文中の、「ワケアリなおっさん達」は僕らのことだったんですけど、次回はじっくりと味わいに行ってみたいと思います。

  5.    題名 : また、五反田に行った
     また、五反田の飲み屋に行った。
    馴染みの店がある事は以前に書いた。モツ焼きやである。相変わらず、夫婦(今は、息子と二人)でやってる。
    雰囲気が気さくな上に、喰い物が実に旨い。更に云えば客筋もいい。 実はこの辺の繁華街は、山手線沿線でも一、二をあらそうブッソウな処である。すぐ近辺には高輪、品川などのハイグレードな地域もあるに拘わらず、この一画だけが異様である。
    それが、かえって興をそそる向きもあるのかも知れない。(関係者には失礼!)
     都会が人を惹きつけるものは、決して健全な活況ではない。端的に云えば、悪徳の魅力なのだ。要するに、ガキとオバサンはウロチョロしていない処である。
     ともかくも、馴染みの店である。
    ・・○○さんが、春頃から来ないんですよ。・・
    ・・えっ、一回も! もう半年以上になるよ。・・
    ・・そうなんですよ。どうしちゃったんだか? 以前には毎日って事もあったんだけど。
    ・・死んじゃったんじゃないのかな! だったら、商売に響いちゃうね。・・
    ・・そういう意味で、云ったんじゃありませんよ。嫌だねえ。・・
    店で、仲間になったヤツである。意気投合して、次の店まで流れたことがある。
    病気でもないサラリーマンが急に来なくなるのは相場が決まってる。転勤である。 特に一人で来るようなヤツは特別な理由でもない限り、河岸(カシ)は変えないものである。
    ・・みんな、心配してるんですよ。急にだからねえ。・・
    ・・ミンナが心配してるってか!ホントかね。あんな調子のいいヤツは、いつかおかしくなると思ってたんじゃあないの!・・
    ・・シャチョウも、ずいぶんひねくれた人ですねえ(ここでは、シャチョウなのである)・・
    ・・アア、俺はひねくれてるよ。その上、不真面目で態度がでかい。そう思ってるだろ!
    ・・またまたあ、、そうは思ってませんよ。・・
    ・・いいんだよ、どう思われたって。いいから、早く酒を出せ!・・
    日頃の憂さが、一瞬で消え去る瞬間である。
     憂さ、緊張、桎梏、軋轢、そして欲望、心配。現代人では何もない者は居なかろう。
    考えて見れば人は、よくぞこれらを抱えながら平然と生きているものではある。誰でも人生の終焉を迎えるまでには、何とかカッコウを付けねばならないと思っていよう。
    しかしその実、ほとんどが未完、未了のまま、この世に置いていく事が多いように思えてならない。
    有史以来、人はこれらとどう折り合いをつけて老いていってるのか。老年は時として寡黙になる。折り合いに自信を失う事があるからだ。・・俺はこれでいいのか、・・と。
    瞬間、この店ではこれらがなくなる。・・・・マア、色々あるが今日は飲もう。・・・
    ・・今日は、標準コースでいくかな。順番にたのむね。黙ってても出すように!・・
    ・・ハイハイ、承知しました。(ふん、えらそうに!! ・・)
    ・・何か云ったかな?!・・いえ、独り言です!・・
     注 : これの読者にお願い! -- もし、このコラムに興味をおぼえても流用はなさらないで下さい。(著作権)

  6.  題名 : 「五反田」、その後   
     注:「五反田」とは、自分の贔屓のモツヤキやに関する周辺事情である。
     「五反田」の、その後を報告する。
    糖尿系の総カロリー規制でしばらく遠のいていたが、先だって再訪した。
    やはり、旨い。隅っこで飲んでいたオッサンが、・・東京南部では此処が一番だな・・と独り言を云っている。同意する。
     とにかく、ごった返しているのだ。
     子供の尻がやっと乗るくらいの丸椅子を五目並べのように置くものだから、隣の客と腕がくっついてしまって箸が自由に使えない。
     後ろの壁も酔ったら寄っかかれるくらい狭い。いきおい、奥に出入りする客はカニのように横歩きしなければならない。
     前面もギリギリに狭い。炭火を新しく入れて団扇で仰ぐ。パチパチとした火花がビールに入ってくる。
     実は、自分の席はこの炭火の真ん前に決めている。折角のことだ。この旨い匂いまで染みこませて帰らなければ損だからである。 
    店には、エアコンなどはない。モツを焼く煙がもうもうと狭い店内に充満する。
    誰も文句は云わない。云わないで自分の注文を唾を呑み込みながら待っている。
     いつか触れたが、この店ではヤキモノは奥さんの担当である。亭主はだいたい客から酒を奢ってもらって、ヨタ話をしている。漬け物の注文だけが、この亭主の持分である。
    ・・何です?お新香?二人分。OK!(・・めんどくさいな・・)
    これでも、客商売なのである。
     奥さんの方はくるくると働き者である。
    ケッコウな歳のはずだが小柄、若作りで、客全員の垂涎の的?である。いつも割烹着を着ている。八千草薫と大竹しのぶを足して2で割り、少し下町風の髪型にする。
    分かるだろうか。自分がいつも座る炭火の真ん前はこの奥さんに一番近いのだ。
    (・・廻りくどい説明をしているが、真意がワカルカナ、ケッケッケッ・・)
     
     真面目な結論を言ってみよう。
    いいものはどんな時代でも残るんではないか。残さねばいかんのではないか。
    タカが庶民の喰い物だが、まず先に「いい物を出す」という発想が無ければならない。
    こっちはその成果を享受する方だから経営には無責任かも知れないが、お客さまが神様であると云う視点からすれば相応に主張してよい。
    この点、昨今の「安かろう不味かろう」の風潮には、客の責任が大きいのではないか。
     何故か。
    家庭のメシが不味いからである。学校給食が不味いからである。不味いのがアタリマエになっている。「食」は文化である。不味い「食」は進歩に逆行している。
     誤解はないだろうが、自分は高価なものが旨いとは思っていない。この店のモツヤキに拘るのはその為でもある。(シツコイが、奥さんではありません)
     最後に、余談で申し訳ない。
    冒頭の、総カロリー規制は今も続行中である。だからこそ、旨いものに拘るのである。

  7.  題名 : 結局、また五反田に行った
     おじネスマンにとって、春はけっこう多忙なのである。
    まず、決算期である。景気のいい処もそうでない会社もそれぞれ何かあるのだ。それと人事異動でもあれば尚更である。まして、自分が絡めば居ても立っても居られない。
     何が云いたいか。誰も遊んでくれないのだ。
    それで結局、また五反田に行った。行きつけのモツ焼き屋、おっかさんと息子、二人だけの店である。
    ・・此は又、お早いお着きで、一番乗りですよ。・・
    ・・ひまな野郎メって顔しているな。・・
    ・・男のヒガミは嫌われますよ。結構な身分だからよろしいじゃないですか。・・
    そう云えば、まだ5時か。陽が高いわけだ。まあいいか。その分永く飲める。
    ・・相変わらず、忙しいっすか。元気そうで何より、、、・・
    ・・5時から飲んでるヤツが、忙しい訳ねえだろう。何にもする事がねえから、酒でも飲もうかと思ってさ。・・
     本邦では忙しい人が偉いことになってる。だから、「お忙しそうで、、」という挨拶は誉め言葉なのである。
    単純過ぎないか。偉い人は忙しいかも知れないが、忙しい人が偉いとは限らないはずである。金策に走り回っている自転車操業のオヤジが偉くないのを見れば分かる。
    それと、いわゆる仕事をしてる者がランクが高いことになってる。この結果、国中誰もが「何かしないでは居られない症候群」に陥ってる。
    隠居したオッサンまでそんな事を云ってる。アホじゃあないか。
    社会でそれなりに役目があり緊急の課題を抱えている人は、当然手抜きは困る。だが、ソンナ人物がそこら中に居るとは思えない。8、9割は並の人間のはずなのだ。そんなに急いで、冥土へ行って何をするつもりなのか。そういうヤツに限って酒も知らず、女も知らず、だいたい人情を知らない。だから、カネの使い方を知らない。そういうことを捲し立てながら飲む。今日は気分がいい!
     その内、店も混んでくる。旨い店は景気、不景気関係ない。羨ましい限りだ。 まだ、生きていた頃、店の親父がよく言っていた。
    ・・早く、息子が跡を継いでくれると、いいのですけどねえ、、、、・・
    ・・アカンベエって云う訳かね。まあ、若いうちは無理だろうな。諦めが付かねえとねえ。・・
    ・・いやですねえ。うちはアキラメで、やってる訳じゃあありませんよ。・・
    ・・まあまあ、例えだよ。・・
     人は、一生を何を生業にして行こうとするのか、決める時が一番難しい。しかも、ずばり云って能力の劣る者ほど選択肢が多く、且つ誰も教えてくれない。
    優秀な者はいはば自動的に決まる。東大卒はよほどの事でもない限り完全就職である。
    神が不公平なのか、人間はもって生まれて平等であるという人智の方が愚かなのか。
    段々、痺れてくる頭で考えた。
    ・・もう、適量ですよ!。・・とまあ、今日も此で暮れていく訳だ

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